インタビュー

乾 広恵(敷津浦学園)

平成31年度新規採用 4年制大学卒業

資格:社会福祉士

職種:児童指導員

普段の業務内容を教えてください。

知的障がいのある2歳から高校3年生までの方の食事や排泄の介助など、それぞれに合わせた支援を行っています。また、困り事や要望を聞いて、どうすれば困り事を解消したり要望を実現できるのかを一緒に考えて、支援計画を立てて取り組んでいます。

利用者の大半は通学されているので、学校からの手紙を受け取ったり、書類や連絡帳に記入したりと、保護者の代わりも務めています。また、洗濯や寝かしつけといった生活支援も大切な仕事です。

入職を決めた理由は何ですか?

福祉、特に障がい児に関わる仕事がしたいと考えていました。同学園への入職を決めたのは、見学時に「職員同士の仲が良く、何でも相談しやすい雰囲気」と現場で働く職員の方の声を聞かせていただいたからです。実際、職場の雰囲気は良く、先輩も上司も、どんなに忙しくても声を掛けると手を止めて聞いてくれるので、一人で悩みを抱え込むことはありません。私も先輩方の姿勢にならって、後輩の話は手を止めてしっかり聞くよう心掛けています。

仕事で工夫していることは何ですか?

日々の業務はもちろんですが、入職当初から担当しているクリスマス会の企画も工夫を凝らしています。これまでの企画のなかで好評だったのは、「間違い探し」です。職員が二度登場し、一度目とどこが違うか当てるゲームです。行事では、職員と利用者が交流できるような企画を意識しています。普段見られない職員の意外な一面が見られるのがうれしいようで、毎回盛り上がっています。

うれしかったことや、やりがいを教えてください。

日々やるべき業務がたくさんあって、忙しくて疲れることもありますが、そんなときはいつもみんなが「がんばって!」「大丈夫?」と声を掛けてくれるので、元気が出ます。みんなで、音楽に合わせてダンスをするのも大好きな時間です。利用者やご家族からいただく感謝の手紙も励みになっています。

利用者の成長を一緒に喜べるのもこの仕事の魅力です。私が担当した方は食が細く、体にも影響が出ていました。そこで、食べられたら「よくがんばりました」の意味を込めて、“ご褒美シール”を貼る取り組みを始め、一年継続しました。その結果、その方は、ご褒美シールがなくても一人前を完食できるようになりました。ご本人は、目標を達成できて喜んでおられましたが、私もその方の成長をみることができ、やりがいを感じました。

仕事で悩んだり苦労したことはありますか?

入職当初は自分の仕事をこなすのに必死で、ほかの職員が応援を求めても駆けつけることができませんでした。それでも今、作業を手早く行い、ほかの職員のサポートにも回れるまで成長できたのは、先輩職員にアドバイスをいただいたおかげです。また、先輩の動きを観察して真似をし、うまくいかなかったら別のやり方を試す、と試行錯誤したことも成長につながったと感じています。

今後はどのような仕事をして、どのように成長したいですか?

今後も、障がいのある子どもに直接関わる仕事をしたいと考えています。今、勉強したいのは、近年増えている発達障がいの子どもの支援方法のひとつ「視覚支援」です。また、当園では未就学児の利用者が増えているので、小さな子どもの目線で環境整備や対応などを考えて、工夫していきたいと思います。